2006年11月27日

人づき合いが苦手な人〜その1

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


「先生、うちのスタッフなんですけど
人とのコミュニケーションが
本当に下手だなぁと感じる人間がいるんですよ」

今日の患者さんは管理職の課長さん。
営業部門だけにコミュニケーションの苦手な
スタッフのことが気になるようだ。

「問い合わせの電話に出れば
相手を怒らせる確率が高いし
本人が伝えたつもりになっていることが
他のスタッフには違った中身で
解釈されている。
そんなことが多いんです」

「それは本人もつらいですね」

「もともと人づき合いが
苦手だったっていうんです。
先生、人づき合いが苦手って
どういう感じなんでしょう?」

「もちろん、原因や症状は
様々なものがあると思いますが
一般的にいって人づき合いの苦手な人は
相手と接しているときの
緊張が強いですよね


「緊張ですか?」

自分をよく見せたい、
相手に嫌われたくない、
こんなこと言ったら嫌われる‥。
そんな自分の中での葛藤が
緊張、つまりストレスとなって
態度に影響していくんです


「つらそうですね」

「見方によっては
純粋でシャイな人なんですけど、
ひとつのことを伝えるのに
どう話したらいいかとめどなく
考えてしまうようですよ。
ひどいときは考えているうちに
言葉が出なくなってしまう」

「言葉が出なかったら
コミュニケーション以前の問題ですね。
自分の中で話が悪いほうに
ふくらんでいってしまうんですかね」

「すべて拒否されると思うから
自分のほうでも拒否する」

「他人によく思われたいという気持ちは
誰でも持っているものじゃないんですか?」

そうですよ。でもその他人に
よく思われたいという意識に
どう対処するかに個人差があるんです


「どこで、そんな個人差が
生まれてしまうんでしょう?」

一概にはいえませんが
大きな要因に子供の頃の
コミュニケーションが挙げられます


「子供の頃ですか。
私もまだ小学生の子供がいます。
とても興味ありますね」

患者さんの琴線に触れるネタに
なってきたようだ。

もう少し、この話を続けさせてください。


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2006年11月20日

高校必修科目履修漏れ問題に思う〜その4

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


結果だけを出せばいい。
そんな風潮が教育にまで及ぶこと。
それは様々な分野で
問題を引き起こし
人が本来持っている
大事な機能を発揮させない方向に流れ
結局、健やかな生活が阻害されていく。

そんな話を患者さんと続けている。

「受験合格という結果だけを
第一義にしてすべてが回っていたら
受験に失敗したらどうなってしまうんでしょう。
合格があれば不合格もある。
それが受験ですよね、先生」

「ええ、0か1かで
物事を割り切ろうとする。
そればかり考えると
割り切れないことが出てきたときに
対処できないんです


パニックになりそうですね。
フリーズという状況でしょうか」

「0や1以外の数字が入ってきても
自然体でものを考えれば
簡単に対処できるんですけどね」

「結果が出ないこともある。
不要なものだって存在して
混沌としている。
それが社会ですからね」

「ひとつの視点しか持てなかったら
やはりそれはつらいですよ。
回答は無限大にあるものなんですから」

「それなのにひとつの合格という
結果にだけ価値があるような
教育を大事な時期にほどこすなんて‥」

「いざというとき自然体で
いられるほうが
本当に強いんです」


「どっちがいいと強要するのは
不自然なことなんですね」

人間はとにかく複雑なものです。
それを単純化したら
ひずみが出ます


「いろいろなものがあってこそ
自然だと思えばいいんですね」

「複雑なもの、面倒なものを
もっと楽しめばいいんですよ」


「自分から楽しんでしまえば
物事は面白がれますよね」

「何でも面白がるという点では
人間の順応性、適応性は
本当に優れていますよ」


「世界中、どこにでも
住んでいますからね」

「ホッキョクグマを赤道直下に
連れてきたらとても暮らせませんよ」

「人間はどちらでも大丈夫ですね」

「だから複雑なもの、面倒なものだって
楽しめないわけはないんです」

「失敗だって楽しめそうですね」

「すべて経験することに
無駄なことはないんです。
絶対、どこかで役に立ちます」


「1つの結果だけ追い求める姿勢では
結果が出せないことは
無駄なことになってしまいますね」

経験も結局、感覚器官を
磨いていくことになるんです。
自分をつくることに役立つ


「だからどんな経験も
無駄にはならないんですね」

「そうして形成された自分の存在を
好むと好まざるとに関わらず
素直に受け入れていく」

「それが自然体ですね」

「自分の存在をあるがままに認めれば
その自分をつくってきた経験は
どんなことだって
役に立ったことなんです。
それができない人は
自分を大事にしていないんですよ」


結局、高校の必修科目履修漏れ問題から
自然体で全てを受け入れることが
健やかな暮らしにつながるという話になった。

どんなことでもそこに行き着く。

それだけ根本的なことなんだろう。

長い間、お付き合いいただき
ありがとうございました。



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2006年11月15日

高校必修科目履修漏れ問題に思う〜その3

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


高校必修科目履修漏れ問題について
患者さんと話すうちに
人間の触感の大事さに話が及んだ。

「先生、小さな頃から触感による
ふれ合いを通じて
人としての機能を
目覚めさせておくことが大事なんですね」

「そうしたことの積み重ねが
失われてしまうと
いたるところで問題が起こってきます」

「履修漏れ問題も氷山の一角に
すぎないのかもしれませんね。
そうした日常が
結果だけを求めるような
教育になってしまう原因になる」

「人生って面倒なことが
多いじゃないですか。
一直線に結果だけを求める姿勢は
結局、いろいろな障害をよけていく、
面倒をよけていくということなんですよ


「必修科目のカリキュラムを
勝手に変えてしまうのも
面倒をよけていくことですよね。
しかも、それが生徒のためだと
錯覚している」

「世の中に出たら不要なものって
多いですよね。
それが邪魔としか考えない」

「不要なものに出会ったら
それを排除しようとするんですね」

人間も本来は
自分のしたいことだけをする
そんな動物なんですよ。
その本能だけを増長することに
どんどんなっていきます」

「家族がうるさい。
家族がいなければ楽。
だから家に放火する。
いらないものだから
家族にも危害を加える。
怖い選択ですよね」

「邪魔だから殺して排除したい。
でもそこに理性が優先順位をつけるから
結局、殺さずにおこうと思う。
そんな判断ができないんです」

「そうですよね。
受験が一番だから
いらない必修科目は受けなくていい。
自分が一番だから
いらないものはどかしていい。
もっとも身近でお手本となるべき
教師という存在がそういうことを
するんですからね〜、
本当に腹立たしい」

かたよった感性
かたよったバランスでは
人間が本来持っている
大事な機能を発揮していけません。

それは人として自然ではないことなんです」

人間が健やかに暮らすためには
本来持っている機能を
十分に発揮していくことが必要。

それなのにそうさせないような
事象が世の中には
非常に多く見られる。

患者さんとの話をもう少し続けさせてください。



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2006年11月10日

高校必修科目履修漏れ問題に思う〜その2

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


高校必修科目履修漏れ問題について
患者さんと話が続いている。

「IT立国とか政府が言い出しました。
先生、ものづくりで金を稼ごうとする
会社が少なくなったと思いませんか?」

「ものづくりには形があります。
形があるということは
手で触れられることなんです」


「それは文字通り触るということですね」

「人間の持っている感覚の中で
ものに触れるという皮膚感覚は
本当に大事なんです」


赤ちゃんは周りにあるものを
一生懸命触ったり
口に入れようとしたりします。
あれなども皮膚感覚を持つことの
大事さを知っているからなんですね」

「赤ん坊が産まれてすぐ
うぶ湯に浸けますよね。
動物は産まれたての
赤ちゃんの全身をなめますよね」

「ええ、そうですね」

産まれてすぐそういうことをすることで
まず全身の皮膚感覚を目覚めさせて
カラダの各器官を機能させるんですよ


「うぶ湯に触れる、舌に触れる。
やはり触感が大事なんですね」

「そして結局、感覚器官をすべて機能させて
感性を磨いていくことになるんです」

「画面上で完結する
バーチャルな世界観だけでは
人間本来の持ってる
機能を十分に発揮できないんですね」

「そこが人格形成とも
関係することも多いんですよ。
いろいろな感覚器官を通じて
感情とか理性が発達していきます


だから子供のうちから
リアリティのある
形あるものを取り入れて
接しさせてあげることが必要なんですね


ふれ合いのない成長を続けると
そこから結果だけを求めるようなことを
何とも思わなくなりがちなんですね


「子供の頃からのふれ合いの欠如が
必修科目履修漏れのような問題に
つながっているんですか」

最初は教育問題として
怒っていた患者さんだが
だんだん人の成長の話になったら
怒りはおさまったようだが
今度は悲しげな顔つきになってきた。

もう少しこの話を続けさせて
もらえればと思います。



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2006年11月07日

高校必修科目履修漏れ問題に思う〜その1

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


「先生、高校の必修科目履修漏れ問題、
どう思いますか? 本当にひどい話ですよね」

今日、訪れた患者さんが話し出した。
かつて大学時代に教員免状を取得。
就職時には予備校事務職員を
目指したこともあるとかで
(なんで教員を目指さなかったのかという
ちょっとした疑問はさておき)
教育問題には関心があるそうだ。

「いちばん人間性を形成するのに
大事な時期だというのに
なぜ、結果を出すことだけを
問うような行動を認める行為を
教育の現場である高校がするんでしょう」

患者さんの怒りは続いている。

何が目的か、何が中心かを
勘違いしているんですよ。

受験が目的、受験が中心になっています。
でも本来の目的であり中心とすべきは
子供たちに適切な教育を
与えることですよね」

「この手の高校は“生徒のため”と言いながら
自分の高校のネームバリューを上げることだけ
考えているとしか思えません」

「人格形成にとっていちばん大事なときに
本当に必要なことを教えず
結果だけを出せばいいと教え込んで
社会に放り出そうとしてますね」

「でしょう?」

「人間だって動物だって
ある時期、一定の時間をかけて
しつけることが必要なんです」


「それがないから
昔では考えられないような事件が
あたりまえのようにあっちこっちで
起こるんですね」

「こんどの履修漏れのような問題は
昨日、今日、突然起こったわけじゃないですね」

「結果を出すことだけを問う。
プロセスを大事にしない。
むしろプロセスを大事にすることを
理解させるのが教育ではないですか」

「たとえば小学生に株取引を教える。
そこできちんと意味を教えないと
子供たちは金を稼ぐということの本質を学ばす
収益という結果だけを
目指すことになりかねません」

「そうですよ。大原則は
汗をかいて報酬を得るですよね」

「働かざるもの食うべからず、という
言葉がありますよね。
働くことが画面上だけで行われるような
安易なことであるかのような印象を
与えてはまずいですね


「とくに子供は物事の全体像を
把握しているわけではないんですから」

「だから詐欺事件が増えているんです。
物事の本質をつかめない」

「楽して結果が出ると思っているから
おいしい話に疑いを持たないんですね」

患者さんの怒りはまだまだ続いている。
しかしこうした問題が起こるような社会が
現代人の健康に影響を与えているのも事実。

もう少し患者さんと一緒に
考えを進めていこうと思う。

次回もお付き合いください。



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2006年11月01日

好きなことで疲れる? 〜その2

こんにちは。
足裏健康研究所主宰 安東春樹です。


好きなゴルフなのに
最近は18ホール持たなくなってきた──
そんな患者さんの話を聞いている。

「18ホール持たなくなったと感じて
後半になると疲れてショットが乱れるのは
ゴルフを楽しめていないからなんですか、先生」

「夢中になれない気がするとも
言ってましたよね。
一所懸命にもなれないと」

「ええ。そんな感じがします」

「一所懸命、何かをするには
楽しくなければできないんですよ。
イヤイヤやっているのに
一所懸命こなすことができるほど
人間は器用ではないんです
よ」

「仕事がイヤなのに
一所懸命やっているフリをしたって
絶対ばれますものね」

「あと、人間は同じ思いを
ずっと持ち続けるのが
下手な生き物でもあるんですよ


「それはどういうことですか?」

「たとえば犬だったら
自分にとって飼い主が味方と判断したら
もうこれは一生、その気持ちを変えません」

「ずっと味方で裏切らないんですね」

「でも、人間は同じ思いを
ずっと継続するのが難しい。
そういう種類の動物なんです」

「確かにゴルフをしていても
あまりいいことが続くと
自分で勝手に疑心暗鬼になっていきます」

出だしでナイスショットをしたら
それをずっと信じて続けていけばいいのに
途中でこんなことが続くんだろうかと
疑いを持ってしまうんです。
それで1打ごとに一喜一憂する


「一喜一憂するから
夢中になれないし楽しめない」

「そうなんですよ。
1打の結果は結果。
それは素直に受け入れて
ゴルフをしていることを楽しめばいい


「1球1球がゴルフではないですものね」

「1球1球にこだわるなら
むしろ練習場に行けばいいんです」

「練習場は球を打ったら
それでプレーが切れますからね。
でもコースでは次の場所で
次のショットをしないとならない」

「だからショットの結果は
素直に自然体で受け入れればいいんです」

「とにかくゴルフプレーをしている。
それを楽しめばいいんですね」

人間、楽しいと感じたときに
カラダが最高のパフォーマンス
見せてくれるんですよ


「わかりました。
自分がゴルフを好きだったことを
どこかに忘れて仕事でやらされているような
気持ちになってしまっていたんですね。
ゴルフはゴルフなのに」

好きなはずのことでも
ふとしたはずみで疑心暗鬼になって不安になる。
すると楽しみが薄れていくから
カラダも素直に動かない。


ココロとカラダで自然に生きないと
本当に人生は疲れてしまう。


そんなことを感じ取ってもらえればありがたい。

長くなりました。どうもありがとうございました。


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